第2回講演その② 男4人の立ち位置 ~「雨夜の品定め」を深読みする
■ 奥山先生の講演についてはこちら(リンク) 【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。 源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説してくれますので、物語を新たな視点から味わうことができます。 ひとつの講演を、3つのパートに分けて配信。今回は第2回目の講演『「雨夜の品定め」を深読みする』から「その2・男4人の立ち位置」をお聴きください。 ■ 序 紫式部は、現代でいうところのサブカル…
第2回講演その① 桐壺の巻のあらすじ ~「雨夜の品定め」を深読みする
■ 奥山先生の講演についてはこちら(リンク) 【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。 源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説してくれますので、物語を新たな視点から味わうことができます。 ひとつの講演を、3つのパートに分けて配信。今回は第2回目の講演『「雨夜の品定め」を深読みする』から「その1・桐壺の巻のあらすじ」をお聴きください。 ■ 序 紫式部は、現代でいうところのサブカ…
第十六帖「関屋」 若き日の恋の後日談 空蝉との再会
■こちらの番組もお勧め『奥山景布子のイマドキの源氏物語』 小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演をポッドキャストで。源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説。 ・Spotifyで聴く(リンク) ・ApplePodcastで聴く(リンク) ・Amazon Musicで聴く(リンク) 第16帖の「関屋」は、第2帖の「帚木」と第3帖の「空蝉」に描かれた、光源氏若き日の恋の後日談です。二つの巻で、光源氏は17歳。ある受領の邸宅でたまたま同宿した人妻・空蝉と一夜の契りを結びました。ところが、彼女は高い矜持を持ち、彼女の弟・小君を味方に付けて迫る光源氏を拒み、蝉の抜け殻のような衣一つ…
第十五帖「蓬生」いちずに待ち続ける女の思いに心打たれる源氏
第15帖の「蓬生」は、光源氏26歳の須磨下向から、帰京後の29歳までにあたります。この巻が描くのは、貧困と孤独に耐えながら、愚直にも光源氏を待ち続けた末摘花の物語です。 末摘花は、第6帖で光源氏が18歳の時に出会った女君で、故常陸宮の姫という高貴な血統ですが、顔立ちが大変個性的で、特に鼻の先が赤いのが特徴です。そのため、植物のベニバナの別名をとって、光源氏は彼女を「末摘花」と呼んでいました。 光源氏が都から去ると、末摘花の生活は悪化の一途をたどりました。しかし、彼女は父から譲り受けた住まいを離れず、ひたすら源氏を待っていました‥ ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と…
第1回講演その③ フィクションを担うプライドと思考 ~「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 紫式部と「物語」より
【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。 源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説してくれますので、物語を新たな視点から味わうことができます。 ひとつの講演を、3回に分けて配信。今回は第1回目の講演『「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 ~紫式部と「物語」』から「その3・フィクションを担うプライドと思考」をお聴きください。 ■ 奥山先生の講演についてはこちら(リンク)…
第1回講演その② 源氏物語の特異性~「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 紫式部と「物語」より
【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。 源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説してくれますので、物語を新たな視点から味わうことができます。 ひとつの講演を、3回に分けて配信。今回は第1回目の講演『「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 ~紫式部と「物語」』から「その2・源氏物語の特異性」をお聴きください。 ■ 奥山先生の講演についてはこちら(リンク) ■ 序 紫式…
第十四帖「澪標」復権の光源氏に娘誕生 開ける運命
第14帖の澪標の巻は、光源氏28歳の冬に始まります。明石から帰京した光源氏は早速、父の故桐壺院の冥福を祈る法事を行い、人望を集めました。 翌年春、東宮が11歳で元服し、冷泉帝として即位しました。世間は桐壺院の末息子と見ていますが、実は光源氏と藤壺の秘密の息子です。桐壺院の遺言に随い、光源氏は内大臣となって新帝を支えました。 一方、明石の君は、明石の地で姫を出産し‥ ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます。令和6…
第1回講演その① 紫式部の視点 ~「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 紫式部と「物語」より
【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。 源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説してくれますので、物語を新たな視点から味わうことができます。 ひとつの講演を、3回に分けて配信。今回は第1回目の講演『「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 ~紫式部と「物語」』から「その1・紫式部の視点」をお聴きください。 ■ 奥山先生の講演についてはこちら(リンク) ■ 序 紫式部は…
第十三帖「明石」亡父の愛と夢、亡母につながる縁、そして高まる恋心
第13帖の明石の巻は、光源氏27歳の春に始まります。須磨での光源氏の住まいが落雷に見舞われ、避難先に父・桐壺院の亡霊が現れました。「住吉の神に従いこの地を去れ」。父にそう命ぜられた光源氏は、翌朝、舟で明石に移ります。迎え取った明石の入道は豊かで、邸宅はまぶしいほどに豪華でした。 初夏、入道は娘・明石の君のことを語り、光源氏に嫁がせたいと願います。光源氏は彼女と文を通わせ、所柄に似合わない教養に驚き、惹かれていきます... ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語…
第十二帖「須磨」失脚した源氏 流離の地で試練を乗り越え成長
第12帖の須磨の巻は、光源氏26歳の春に始まります。今上・朱雀帝の母で光源氏を憎む弘徽殿の大后と、その実家・右大臣一派の陰謀で、光源氏は朱雀帝に対する謀反の濡れ衣を着せられ、官位を剥奪されました。そのため光源氏は、さらに重い処罰の下る前に、都を出て須磨に引きこもりました。 須磨は寂しく、心の支えは都との文通ばかり。秋八月、荒涼とした夜長に、光源氏は涙を流します‥ ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます。令和6年の…