産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。
■「熊は、いない」
昨年のベネチア国際映画祭の審査員特別賞受賞作。監督・脚本・製作・主演を務めたのは、イラン出身のジャファル・パナヒ。本作では、国境付近にあるイランの小さな村からリモートで助監督に指示を出しながら、映画を撮影する監督役として登場する。
偽造パスポートを使い、国外へ逃亡しようとしている男女の姿をドキュメンタリードラマとして撮影しているという設定だ。滞在先の村では、古い慣習により愛し合うことが許されない恋人たちのトラブルに巻き込まれることに…。
■「ミステリと言う勿れ」
フジテレビの人気ドラマを、ドラマと同じ松山博昭監督が映画化。菅田将暉が演じる主人公、久能整(くのう・ととのう)の鋭敏な言葉が人々の苦悩する気持ちを整え、事件も解決する新感覚のミステリー。
今回は整が、広島で名家の遺産相続をめぐる事件に巻き込まれる。猟奇的な様相を呈するが、整は合理的な推理を展開。だが、中盤以降、次第に驚くべき事実が明らかになっていく...
■「グランツーリスモ」
仮想空間でレーサー気分を味わえる日本発のドライビングゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話を、ハリウッドで映画化。同ゲームのトッププレーヤーたちを選抜して、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成する「GTアカデミー」が2008年に設立。参加したヤン・マーデンボロー(アーチー・マデクウィ)は想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎えるが…。
■「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」
ケネス・ブラナーが監督・主演するアガサ・クリスティの名作ミステリー「名探偵ポアロ」の映画化第3弾。ポアロが、死んだ子供たちの霊がハロウィンの日に現れるという屋敷での降霊会に参加し、そこで起きる怪奇現象と殺人事件の謎に迫る。
■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)
■サムネ画像は「熊は、いない」(©2022_JP Production_all rights reserved)
■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。
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