「はたらく細胞」「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「お坊さまと鉄砲」「不思議の国のシドニ」
■サムネ画像は: ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「はたらく細胞」 「翔んで埼玉」などの武内英樹監督の面目躍如たる人気漫画の実写化。高校生の漆崎日胡(芦田愛菜)と父、茂(阿部サダヲ)の現実世界と2人の体内が舞台。ドラマ「マルモのおきて」の名コンビ、芦田と阿部が現実世界の父娘を堅実な芝居で見せる。その分、2人の体内というファンタジー部分では、細胞たちがギャグとアクションで大いに弾ける。 ■「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 児童書の実写化。路地裏に突然現れる不思議な駄菓子屋。客に必要な特殊な効能がある駄菓子を提供している。ただし、これを食べて幸せになる…
「モアナと伝説の海2」「どうすればよかったか?」「ホワイトバード はじまりのワンダー」「NO ハンブルク NO ビートルズ」
■サムネ画像は: ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「モアナと伝説の海2」 ディズニーの長編アニメで、日本では平成29年に公開された「モアナと伝説の海」の続編。今回、モアナは世界を引き裂いた呪いを解くため、島の仲間たちとともに海の果ての島を目指して舟をこぎだす。 ■「どうすればよかったか?」 統合失調症の疑いがある実姉と、彼女を自宅に閉じ込め続ける両親の姿を、藤野知明監督が記録したドキュメンタリー作品。藤野監督は20年にわたって家族を撮影。粗削りながら、人間の弱さと、家族という関係が持つ奇妙なゆがみがありありと描かれる。 ■「ホワイトバード…
「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」「正体」 「山逢いのホテルで」「リュミエール!リュミエール!」
■サムネ画像は:映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」©2024アングリースクワッド製作委員会 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」 税務署員と詐欺師が手を組み、悪徳実業家に立ち向かう|というユニークな設定の作品。韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が映画化した。 ■「正体」 脱走した死刑囚が間一髪で警察の追っ手を逃れながら潜伏を続ける。同名小説を「余命10年」などで人気の高い藤井道人監督が映画化。げっそりと痩せ、ぎらぎらと目を光…
「海の沈黙」 「六人の噓つきな大学生」 「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」 「チネチッタで会いましょう」
■サムネ画像は:映画「海の沈黙」©2024 映画『海の沈黙』INUP CO.,LTD ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「海の沈黙」 脚本家の倉本聰が長年温めてきたという、「美とはなにか」を問う物語。世界的な画家、田村(石坂浩二)は展覧会で展示された自作が贋作と気づき、ある事件で姿を消した天才画家、竜次(本木雅弘)の存在が浮かび上がる。竜次のかつての恋人であり、今は田村の妻である安奈(小泉今日子)は、彼を追い北海道へと向かう…。 ■「六人の噓つきな大学生」 同名小説を「名も無き世界のエンドロール」などの佐藤祐市監督が映画化。就職試験の最終選考に…
「室井慎次 生き続ける者」「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」「Back to Black エイミーのすべて」「アット・ザ・ベンチ 」
■サムネ画像は:映画「室井慎次 生き続ける者」©2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「室井慎次 生き続ける者」 平成の大ヒットドラマ・映画「踊る大捜査線」シリーズの主要人物の一人、室井慎次(柳葉敏郎)。彼のその後を描いて10月に公開された「敗れざる者」の圧巻の続編。 ■「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」 米アカデミー賞作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)など5部門を受賞した「グラディエーター」(2000年)の続編。監督は前作に続き名匠リドリー・スコット。ローマ帝国軍の侵攻により妻を殺され、自身も奴隷…
「動物界」「本心」「レッド・ワン」「ベルナデット 最強のファーストレディ」
■サムネ画像は:映画「動物界」© 2023 NORD-OUEST FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINÉMA - ARTÉMIS PRODUCTIONS. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「動物界」 人がさまざまな動物に変化していく奇病が蔓延した世界を舞台にした作品。単なるスリラーではなく、私たちが無意識に持つ「人間と動物は違う」という確信が溶けていくような不思議な感覚を味わわせる。トマ・カイエ監督作品。 ■「本心」 AIで故人を再現したら、一体何を語るのか。平野啓一郎の同名小説を原作に、石井裕也監督が、デジタ…
「ゴンドラ」「十一人の賊軍」「アイミタガイ」「ルート29」
■サムネ画像は:映画「ゴンドラ」©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ゴンドラ」 主な舞台は自然豊かな山の谷間をつなぐ古い2つのゴンドラ。そして主人公はゴンドラの乗務員、ニノとイヴァという2人の女性。セリフもない。こんなミニマムな設定なのに、冗舌なせりふよりも、もっと多くのことが伝わってくる。 ■「十一人の賊軍」 旧幕府軍と新政府軍による戊辰戦争(1868~69年)の最中、新発田(しばた)藩の命運を握る任務に就きながらも、最後は藩…
「八犬伝」「ノーヴィス」「スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム」「シングル・イン・ソウル」
■サムネ画像は:映画「八犬伝」©2024 『八犬伝』FILM PARTNERS. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「八犬伝」 虚構は美しくあるべきか、現実の噓を暴くものであるべきか|。山田風太郎の同名小説を曽利文彦監督が映画化。滝沢馬琴の伝奇小説「南総里見八犬伝」を題材に、8人の剣士が戦う「虚」と、執筆中の馬琴と葛飾北斎の交流を描いた「実」が交互に描かれる。 ■「ノーヴィス」 他人に認められるため、壮絶な努力で困難を克服しようとする主人公の高揚と狂気を描く。 大学のボート部に入部したダル(イザベル・ファーマン)。才能あるブリル(エイミー・フォ…
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」「ジョイランド わたしの願い」「ボルテスV レガシー」「徒花-ADABANA-」
■サムネ画像は:映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」 社会現象と化した「ジョーカー」(2019年)の続編。再びトッド・フィリップス監督がメガホンを取り、ホアキン・フェニックスがジョーカーことアーサー・フレックを演じた。逮捕されたフレックは精神科病院に収容され、リーという女性と出会う。リーを演じるのは歌手のレディー・ガガ。今年最大の話題作だろう。 ■「ジョイランド わたしの…
「室井慎次 敗れざる者」「BISHU 世界でいちばん優しい服」「最後の乗客」「2度目のはなればなれ」
■サムネ画像は:映画「室井慎次 敗れざる者」(C)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝 ■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。 ■「室井慎次 敗れざる者」 フジテレビの人気ドラマから派生した「踊る大捜査線」シリーズの12年ぶりの新作。ドラマ放送からは27年。主人公は室井慎次(柳葉敏郎)。定年前に警察庁を辞し、故郷の秋田に戻っている。組織の中で敗れ、青島俊作との〝約束〟を果たせなかったのだ。 ■「BISHU 世界でいちばん優しい服」 世界三大毛織物の産地である愛知県一宮市を中心とした「尾州地域」を舞台に、高校生の神谷史織がファッションコンクールに挑…