



第二十七帖「篝火」光源氏に心を許す玉蔓
【今回の源氏物語解説】第27帖「篝火」は、光源氏36歳の秋の始めのことです。前の第26帖「常夏」で、内大臣は、娘だと名乗り出てきた「近江の君」の教養のなさに落胆し、彼女を正妻の娘である弘徽殿女御に仕えさせようと決めました。続く「篝火」の帖は、内大臣の措置は身勝手だと、光源氏が批判するところから始まります。それを伝え聞いた玉蔓は、内大臣の性格と、自分も唐突に名乗り出ていれば、同様に扱われていたかもしれないことに気づきます。光源氏の思いやりを知った玉蔓は、光源氏に心を許すようになりました。 ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗…

第二十六帖「常夏」光源氏三十六歳の夏
【今回の源氏物語解説】第26帖「常夏」は、光源氏三十六歳の夏、六月のことです。「常夏」とは撫子の花の別名で、和歌では愛しい子どもや女性を表し、この巻名では女君の玉鬘を意味しています。残暑の折、光源氏は六条院の釣殿で、息子の夕霧や、かつての頭中将、今の内大臣の息子たちと涼んでいました。そこで話題となったのが、内大臣の噂話です。むかし内大臣の恋人が産んだ娘が、今になって見つかった、というのです。これは玉鬘ではなく、また別のご落胤です。光源氏は、男女関係のお盛んな内大臣を冷笑しながらも、玉蔓のことは、やはり実父の彼と引き合わせなくてはならないと、考えを巡らせました。 ■【この番組は‥】紫式部の研…

第二十五帖「蛍」光源氏の屈折した愛情 玉鬘に「物語論」を語る
【今回の源氏物語解説】第25帖「蛍」は、光源氏三十六歳の夏のことです。二十二歳の玉鬘に思いを告白して以来、光源氏は男として彼女を思う一方、養父として彼女の結婚相手を選び続ける、妙な状態にありました。求婚者のなかで特に真剣な様子なのは、光源氏の異母弟の兵部卿宮です。光源氏は夜、宮を呼び出し、玉鬘の室内に蛍を放しました。ほのかな光が彼女の姿を照らし出し、光源氏のもくろみどおり、宮はますます恋心を募らせます。 ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界…

第二十四帖「胡蝶」水面下で始まる玉鬘をめぐる恋のさや当て
【今回の源氏物語解説】第24帖「胡蝶」は、光源氏三十六歳の晩春のことです。六条院では、光源氏と紫の上の住む東南の区画・「春の町」で、が華やかに行われました。唐風に飾り付けられた船に、雅楽寮の楽人たちが乗り込んで音楽を奏で、岸辺には柳や桜、藤、山吹などが美しく咲き誇ります。また、翌日は梅壺中宮の住む西南の区画・「秋の町」で、四日間にわたり大般若経を講義する「季の御読経」が行われました。紫の上は、童部たちに鳥や蝶の装束を着せて仏花を供えさせ、中宮への心遣いを表しました。そんな中、男性たちの玉鬘をめぐる恋のさや当てが、水面下で始まりました。 ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と…

第二十三帖「初音」華やぐ六条院
【今回の源氏物語解説】第23帖「初音」は、光源氏36歳の年のことです。この前年に落成した光源氏の大豪邸・六条院に、初めての正月がやってきました。六条院は四季の風情に合わせた四つの区画から成り、光源氏と紫の上の住まいは春の区画です。時まさに新春の元旦の朝、生ける仏の国のような御殿では女房たちが正月行事に興じます。 ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます。令和6年のNHK大河「光る君へ」の主人公は紫式部でした。ドラマの…

第二十二帖「玉鬘」今でも忘れられない恋人・夕顔
【今回の源氏物語解説】第22帖の「玉鬘」から31帖の「真(ま)木(き)柱(ばしら)」までの巻々は、光源氏の中年の恋という、ひとまとまりのエピソードで、「玉鬘十帖」と呼ばれています。その最初となる「玉鬘」は、光源氏35歳の年のことです。光源氏は、かつて彼と愛し合い、「某(なにがし)の院」で亡くなった恋人・夕顔が今でも忘れられません。 ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます。令和6年のNHK大河「光る君へ」の主人公は…

第二十一帖「少女」次代を見据える源氏 夕霧にスパルタ教育
【今回の源氏物語解説】第21帖の「少女」は、光源氏三十三歳から三十五歳にかけてのことです。彼が33歳の春、亡くなった葵の上の息子で表向き長男にあたる夕霧が元服しました。通常、高貴な家の子はすぐに貴族となって朝廷に仕えるのですが、光源氏は、夕霧に低い位しか与えず、さらに職に就かせず大学で勉強させることとしました。自分の亡き後に夕霧が政治家として独り立ちできるよう、敢えて厳しい方針を取ったのです。 ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストー…

第二十帖「朝顔」青春の終わりをかみしめる光源氏
【今回の源氏物語解説】第20帖の「朝顔」は、光源氏三十二歳の秋のこと。彼は十代から長く言い寄り続けてきた朝顔の姫君に心が傾き、彼女を訪ねます。が、朝顔の姫君は、光源氏の求愛を一蹴します。その本心は、彼の妻や恋人のひとりとして埋もれるよりも、仏道にいそしみたいというものでしたが、光源氏は彼女の思いを察することもなくいらつきます。 一方、彼の心変わりを心配した紫の上は本気で拗ね‥ ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます…

第十九帖「薄雲」明石の姫を引き取る源氏 出生の秘密を知る帝
【今回の源氏物語解説】第19帖の「薄雲」は、光源氏31歳の冬から翌年の春にかけてのことです。この冬、光源氏は明石の御方を説得し、姫を引き取って紫の上の養女としました。明石の御方は悩んだものの姫の将来を思い、泣く泣く受け入れました。 年が明け、藤壺が重い病に倒れ‥ ■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます。令和6年のNHK大河「光る君へ」の主人公は紫式部でした。ドラマの復習にも最適です。 ■山本淳子‥京都先端科学大学…

第十八帖「松風」明石の御方が姫を連れ上京 3年ぶりの再会
【こちらもおすすめ】『産経新聞 注目の記事から』産経新聞社のWEB「産経ニュース」から、アクセスの多かった記事を短くコンパクトに紹介するニュース番組 ・Spotifyで聴く(リンク) ・ApplePodcastで聴く(リンク) ・Amazon Musicで聴く(リンク) 【今回の源氏物語解説】第18帖の「松風」は、光源氏31歳の秋のことです。源氏は二条東院を造営して、明石の御方と姫に上京を促しますが、御方は身分の低い自分が光源氏の他の妻たちと同じ邸宅に住むと思うと気が進みません。そこで父の明石の入道は、熟考の末、妻の明石の尼君が所有する、京の嵯峨野の大堰川、現在の保津川の畔の邸宅を改築し、…