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第1回講演その① 紫式部の視点 ~「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 紫式部と「物語」より

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奥山景布子の『イマドキの源氏物語』

【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。 源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説して 
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【この番組は‥】小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演『イマドキの源氏物語』をポッドキャストでお届けします。
源氏物語が書かれた平安時代は、現代の読者にとって、理解しにくい文化、慣習、世界観に満ち溢れていました。この講演では、奥山先生が、源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説してくれますので、物語を新たな視点から味わうことができます。
ひとつの講演を、3回に分けて配信。今回は第1回目の講演『「サブカル」そして「ジェンダー」「フェミニズム」 ~紫式部と「物語」』から「その1・紫式部の視点」をお聴きください。

■ 奥山先生の講演についてはこちら(リンク)

■ 序
紫式部は、現代でいうところのサブカルチャーを生み出したパイオニアだったかもしれません。
源氏物語は、当時男性が中心に利用していた漢文ではなく、女性が使い始めたばかりの仮名で書かれた小説です。しかも、宮廷の恋愛や宮中での出来事を題材にした、いわば「おませな」物語でした。現代でいうところのライトノベルや少女漫画のような存在だったと言えるでしょう。
なぜ紫式部は、そんな「サブカル」な作品を書いたのでしょうか?
それは、当時の社会における女性の置かれた状況と深く関わっています。女性は、男性のように漢文を学ぶ機会が限られており、自分の考えを自由に表現できる場も少なかったのです。そんな中で、紫式部は、女性ならではの視点で世の中を描き出し、自分の才能を開花させたと言えるでしょう。

■ 奥山景布子(小説家)‥名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
主な研究対象は「蜻蛉日記」「源氏物語」「とはずがたり」など。
小説家としては、2007 年に「平家蟹異聞」で第87 回オール讀物新人賞を受賞。
’09 年、『源平六花撰』で単行本デビュー。’18年、『葵の残葉』で新田次郎文学賞、
本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。『元の黙阿弥』『やわ肌くらべ』 など著書多数。
近刊は『フェミニスト紫式部の生活と意見~現代用語で読み解く「源氏物語」~』
『ワケあり式部とおつかれ道長』 

■ 伝統文化交流協会とは‥
日頃中々接することの出来ない限りなく上質な文化・演芸・音楽など幅広いジャンルで皆様の身近にお届けする機会を提供して参ります。また同時に芸術家、演者、アーティストの方々の発展支援に貢献出来る運営を目指しております。
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