■「PLAN 75」
今年のカンヌ国際映画祭で新人監督賞の特別表彰を受けた話題作。監督の早川千絵は、これが初の長編。舞台は近未来の日本。超高齢化が進み、政府は75歳を迎えた国民が自らの死を選べる制度を導入します。
■「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」
名探偵シャーロック・ホームズのシリーズを原案としたフジテレビの人気ドラマが映画に。ホームズに相当する探偵、誉獅子雄にディーン・フジオカ、ワトソン役の若宮潤一に岩田剛典。どちらも適役。とりわけフジオカの獅子雄は傍若無人ですが、クールでファッショナブル。令和ならではの魅力的な探偵像を生み出しました。
■「メタモルフォーゼの縁側」
引っ込み思案で周囲になじめない芦田愛菜演じる17歳の女子高校生、うららと、夫に先立たれ1人暮らしをしながら書道教室を営む宮本信子演じる75歳の雪。2人は書店で出会い、ボーイズ・ラブの漫画で意気投合し、友情を育みながら、やがてあるメタモルフォーゼ(変身)、を遂げることに。
■「ナワリヌイ」
プーチン政権を痛烈に批判し、反体制のカリスマ的存在であるロシアの政治活動家、ナワリヌイ氏。2020年、何者かによって毒物のノビチョクで暗殺されかけた人物です。治療のためドイツに移送された後、回復したナワリヌイ氏は自身の命を狙った者の正体を暴こうと、自ら調査チームを結成。本作で生々しい暗殺の手口が明らかに。
この番組では、現在、映画館で公開中/公開直前の作品から、産経新聞文化部、映画担当の編集委員がピックアップした「プレビュー」をお届けします。
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